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夜間の尿回数...

 夜間の尿回数の増加は①膀胱にあまり尿を溜められない、②夜間多尿(夜間の尿量が多くなる)、③睡眠障害(寝付きが悪い、眠りが浅く度々起きる)の、3つの原因があります。正確に診断し治療を行わなければ、治療効果は得られません。

 診断のための検査として超音波検査や尿検査、血液検査を行いますが、最も診断に重要な検査は「排尿日誌」です。排尿日誌は排尿した時間、排尿量、水分摂取量等を記載することで、1日の尿量や1回排尿量、夜間尿量を把握することができます。原因は複数あることが多く、一つ一つの原因に対して治療を行います。治療目標は①夜間排尿回数が1回減る、②初回夜間排尿までの時間を60-120分延長することです。治療にはお薬と併せて生活習慣の改善も必要となることがあります。

 ライフスタイルの改善には①昼寝は15時までで30分以内、②夕方運動をする、③就寝3-4時間前はアルコールやカフェインを控える、➃睡眠1-2時間前に入浴や足湯で体を温める、➄規則正しい食事や就寝、起床などが推奨されています。

 また糖尿病や心・肺疾患、睡眠時無呼吸症など様々な疾患で1日尿量、夜間尿量が増えてしまうため、そういった持病をお持ちの方は、その疾患の治療や生活習慣の改善も大切です。

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